yukarashi’s diary

おもに映画や写真について書いています。ドキュメンタリーが好きです。

セルフドキュメンタリー

セルフドキュメンタリーとカテゴライズされるものはついつい観に行きたくなってしまう。その理由は多分、もし私だったらどのような方法で極めて個人的なことを表現するだろうか…など色々と自分に置き換えて考えてみることが楽しいからだと思う。

●『物語る私たち』@ユーロスペース(渋谷)
自分の出自をめぐる物語…というよりは、物語の語り方そのものに思いをめぐらせたドキュメンタリー。

野口里佳写真展『父のアルバム/不思議な力』@Gallery916
すごく素敵なある家族のアルバムだったが、不思議なことに、野口さんのお父さんってすごく愛情深い人だったんだなーという感想は抱かなかった。それは作品として訴えかけるものがなかったという意味では全くなくて、最初から「誰かのお宅の家族アルバムを拝見する」という前提で作品を捉えているからなのか…。自分の記憶の中にある私の家族アルバムに当てはめながら鑑賞し、作家さんではなく、私個人の思い出とか内面に意識がいくような作品だった気がする。
 実際にギャラリーで展示を観ている最中はそれに気付かなかったが、浜松町の駅まで歩く帰り道、そういえば作品そのものというより、自分の家のアルバムのことばっかり思い出していたな…と。
 家族アルバムに収められているシチュエーションって、だいたいどこの家も似たようなものが多いわけで、それゆえに展示されている野口さん家の写真を見ながら、これって私のアルバムではあの写真だな、とかそんな風に思いを馳せながら楽しませてもらった。だからと言って、「いやー思い出っていいよね〜、写真って思い出をいつまでも残せるってことがやっぱり一番いいよね〜」みたいな単純な感想だけでもないだけれど…。
 私にとって、写真を撮りたい!という欲求はすごく直観的で、ものすごく個人的な関心から出発することがほとんどだな、ということを改めて感じた。