yukarashi’s diary

おもに映画や写真について書いています。ドキュメンタリーが好きです。

ホドラー展などなど

芸術の秋だからか、年の瀬に近づいている焦りからなのか、エンタメよりかはアート寄りな用事にいそしんでいます。

●フェルディナント・ホドラー展@国立西洋美術館
「スイスの国民画家」とのキャッチコピーが躍っていましたが、私はこれまで全くその存在を知らなかったホドラー。フライヤーに載っている山の絵がすごく良いな、と気になったので見に行くことに。
 躍動感のある人物を反復して並べたシリーズ――公共施設の壁画として制作された作品――が有名なようで、これはスイスを訪れることがあったら実際の壁画を見てみたいなと思いました。
 今回の展示で一番好きだったのは、アルプスの山々を描いた風景画のシリーズ。圧倒的な風景を見つめ続けて、それを絵に描くという行為について色々と思いをめぐらせながら鑑賞。色使いや筆致なんかも、専門的なことはさっぱり分からないけれど、素朴ながらも力強くて大胆さがあってすごく良かった。

続いて東雲で写真展。

●アレキサンダー・グロンスキー展@YUKA TSURUNO GALLERY
ほんの数日前まで、アンドレアス・グルスキーと勘違いしていた写真家。あれ、何か作風違うよね…って思って調べたらカタカナにしたときの字面が似ているだけで別な写真家さんでした。去年、国立新美術館で見たアンドレアス・グルスキーの展示はとにかくプリントがすべて大きくて、それゆえの崇高さとか圧倒されるものが多かった記憶が強いんですが、今回見たアレキサンダー・グロンスキーの展示もプリントがもう少し大きいともっと印象が変わってきたのでは…、と結局アンドレアス・グルスキーに引きずられた感想を抱いてしまった。ただ、この展示にはなかったけれど、アレキサンダー・グロンスキーは高知の沢田マンションも撮りに来ていたようで、高知県人としてはいつの間に?って感じでした。

トーマス・ルフ『photograms』@TOLOT/heuristic SHINONOME
とても精密で完成度が高くて印象に残った。

●ヴィヴィアン・サッセン『LEXICON』@G/P+g3/ gallery(東雲)
ファッション写真家として有名なオランダの作家さんだそうで、私は海外の写真家には特に疎いため、今回の展示で初めて作品を拝見。展示作品全体にリズムがあって、すごく面白かった。死体のモチーフ、変わったポーズを演出された人物ふたり、アフリカ(?なのかな…)の土俗的なイメージをあくまでスタイリッシュに切り取っているような不思議なセンスみたいなものが色濃くありつつ、全体的に何これ??的な分からなさもあって興味を惹かれました。

以上、あまり前情報もなくギャラリーでもフライヤーなどを貰い忘れてしまったので、実際に作家の意図するところを受け取り間違えているかもしれませんが、3つとも毛色が違って楽しめました。


●クリス・コーキン『CHEWING THE CUD』@Reminders Photography Stronghold(東向島
IMAONLINEで写真展を探していて、初めて知ったギャラリー。アクセスは悪いけれど、とても良いギャラリーという感じがしたので、また行きたい…というかこういう場所が近所にあればなあと思いました。
でもって、肝心の作家さんについても、IMAONLINEの展覧会情報ページに載っていた数点の写真がすごく気に入ったので見に行ったというジャケ買いみたいな動機でしたが、色合いやモチーフの選び方などが面白く、他の作品も見てみたいなと思いました。会場にはステートメントを書いた冊子が置いてあったのですが、あまり熟読せずに作品だけ鑑賞。何やら作品全体にまつわるストーリーや動機付けが色々あるらしい…。ちゃんと読んでないので(スミマセン…)あれですが、作品見るだけで様々な写真同士のつながりとか、映画でいうところの物語世界がきっちり存在している感じ。かなり自分なりの辻褄を考えて作品作りをされているアーティストさんなのかな、という印象でした。
それから、資生堂ギャラリーの「荒木経惟 往生写集−東ノ空・PARADISE」も。これは花の写真が可愛い花っていうより仏花って感じなのが好みでした。