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yukarashi’s diary

おもに映画や写真について書いています。ドキュメンタリーが好きです。

『アメリカン・スナイパー』(クリント・イーストウッド監督)

  イーストウッドの監督作を観ようと意識して観た作品は、『グラン・トリノ』が最初だったと思う。 (『ミリオンダラー・ベイビー』『ミスティックリバー』とかは、普通に人間ドラマとして観ていた)

 私が西部劇をあまり観ていないことと世代的な理由もあり、イーストウッド作品は出演作よりも監督作のほうを多く観ていて、もはや最近では世間的にも監督としてのイメージのほうが強いのではないかと思う。
 最近はどんな映画を撮ってたんだっけ?と思って、ウィキペディアを見たら、イーストウッドのページめちゃくちゃ情報量多い…。(役柄以外ではタバコを吸わないとか、真偽は定かでないけれど、細かく読むと面白かった)
 彼のフィルモグラフィの中では『インビクタス/負けざる者たち』や『J・エドガー』と同様、実在の人物をモチーフに選んでアメリカについて描く系の作品といえるのかな。
 本作については、「帰還兵はなぜ自殺するのか」(デイヴィッド・フィンケル著/古屋美登里 訳) が気になっていて、本を読む前に近しいテーマを扱った『アメリカン・スナイパー』を観ておこうと思って手を伸ばした次第。

 

 

 

帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

 

 

 どんな内容かはある程度知ってから映画を観たが、実在の人物がモデルとは知らなかったので、ラストの展開はちょっとした衝撃。そこからそのままエンドロールで、クリス・カイルの葬送車(?)を見送るアメリカ国民の実際の映像が流れたときの、後味の悪さ(?)とでもいうべき感情が私にとってはこの映画の感想のすべてという気がした。映画自体は、主人公(=米軍の伝説的スナイパー、クリス・カイル)をことさら英雄視しているわけではないが、ラストに写し出される実際の映像を見ると急に感動に飲み込まれそうになってしまう感覚が、何だか怖いというか鳥肌が立つ。
 
 あと余談で、「国にとって特別な人物の葬儀映像」つながりで、いつだったか東京都写真美術館で観たアメリカの「葬送列車」(←これが正式名称なのかな…)を送る人々の写真を思い出しのだけれど、それがどの写真家によるもので誰を葬っていたのかという一番大事なことが分からなかった。ネットで検索したら、リンカーンの葬送列車のことが出てくるけれど、うーん、これだったのかな?http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/15/032300002/032300003/


 意識的にアメリカを描く監督ということでいうと、オリバー・ストーンのこのシリーズも。なかなかのボリュームゆえに見切れなかったNHK BSのドキュメンタリー、また放映してくれたらいいのに…。

 

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1: 2つの世界大戦と原爆投下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1: 2つの世界大戦と原爆投下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)