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yukarashi’s diary

おもに映画や写真について書いています。ドキュメンタリーが好きです。

『ジャクソン・ハイツ』 (フレデリック・ワイズマン監督)@第13回ラテンビート映画祭

映画

 たしか昨年の東京国際映画祭で上映されていて、それを見逃したきり、次はいったいどこで観られるのかと諦めかけていた。フレデリック・ワイズマンの特集上映は、自分が記憶する限りだと、東京に暮らすようになってから約10年経つなかで3回くらいはあったと思うが、どれも予定が合わなかったのかな。とにかくほぼ観ることができてなかった。

 本作は、ニューヨークのクイーンズ区にあるジャクソン・ハイツ地区の日常をひたすら撮り続けたドキュメンタリー。中南米をはじめ、インド、パキスタンなど各国のコミュニティが存在するこの地域と、人々の集まりの場をカメラは捉えていく。例によって、ワイズマン作品はナレーションがないので、様々コミュニティの活動…セクシャルマイノリティのパレード、南米からの移民が集まるセンター、立ち退きを命じられた商店の外国人労働者のミーティングなどを、淡々というか…延々と写すだけなのだが、本当にただただ面白い。カメラの存在など意識されない状況で、多様な境遇の人たちが集まる場の様相と、そこで発せられる言葉のエネルギーみたいなのを見続けるだけなのだけど。

  フレデリック・ワイズマン1930年生まれだから、86歳。新作情報を聞くたび、ご存命でなお現役ということに感激する。次に特集上映をするのはいつだろう…と思いながら、『アスペン』も『セントラル・パーク』もきっと『ジャクソン・ハイツ』と同じスタイルだろうけど、絶対面白いに決まっている。