yukarashi’s diary

おもに映画や写真について書いています。ドキュメンタリーが好きです。

「生誕110年 映画俳優 志村喬」展@国立近代美術館フィルムセンター

 このところ欠かさず足を運んでいるフィルムセンターの企画展。今回のテーマは志村喬です。私にとって志村喬といえば、やはり黒澤明の『生きる』のイメージが一番大きいです。と言いますか、出演作品をあまり観たことがありません。志村喬三船敏郎と並んで、黒澤映画の常連俳優で出演作も多数。二枚目俳優ではありませんが、一度見たら忘れられない風貌と存在感で、個性的な役柄をたくさん演じています。映画のスチールや当時のポスター(海外版もあったりする)、書き込みされた台本などの展示品が充実しているのが、さすがはフィルムセンターならでは。これまでも何度かフィルムセンターの展示を見ていますが、この監督ってこんな字を書くのかーみたいな小さな発見も映画ファンとしては結構嬉しいものがあります。今回見たなかでは、五所平之助監督の手書き文字がおしゃれでした。
 ところで、映画人の記念館や博物館って日本にどれくらいあるんでしょうか?調べると色々あるにはあるようなのですが、実際その展示の規模はどのくらいなのか……。私が行ったのは、愛媛の伊丹十三記念館です。伊丹十三はエッセイやCM制作など、映画以外の仕事の比重が大きいので、映画に関する展示だけではありませんが、建物もおしゃれで小さな施設ながらも満足度はかなり高かったです。
 静岡には木下惠介記念館があるようですが、ここはわざわざ行ってみる価値ありなのかどうか?行ったことがあるという人にぜひ評価を聞いてみたいですね。